始めの一歩

2010年4月7日 17時48分 | カテゴリー: 活動報告

桜の開花便りとともに、入学式、入社式の様子が報じられ、うきうきした気分の季節です。
しかしその一方で、不登校やニート、ひきこもりなど、とてもそんな気分にはなれない人々にとっては、辛い季節でもあります。

 先日、NPO法人「育て上げ」ネットのオリジナル講座「親ゼミナール」に参加する機会がありました。若者は学校や職場を通して社会参加をしていきますが、その場に入れなかったり、居られなかったりすると、社会から疎外されてしまうのが現実です。疎外されたままで人間関係さえ作ることも出来ず、悶々としているのは本人はもちろん親や家族の苦痛でもあります。

ところがこの「親ゼミナール」は、親の関わり方を変えることで状況が変わり、子どもも楽になるというものです。相談機関に親が繋がることで、悩みをひとりで抱え込まず、適切なアドバイスが得られます。親の過剰な不安や期待が、本人の気質や、生育歴と相俟って困った状況を増幅させるので、関わり方にも工夫が必要だそうです。家の中の葛藤を減らすことで、本人が動き出すキッカケになります。
 

 同じ悩みを持つ親同士が忌憚なく話をするだけでも、精神的にも楽になり、自分を客観的に見ることができます。参加者からは、身近なところにこのような場が必要であるとの意見が多くありました。
 
 すでに厚労省は若者サポートステーション事業を始め、このNPO法人が運営受託していますが、周知は十分ではなく、今後の継続的な展開が必要です。東京都には、フリースペース、訪問相談(アウトリーチ支援)、社会体験活動を組み込んだ若者社会参加応援ネット「コンパス」という支援事業があり、今年度は板橋でも展開されるそうです。

 学びや労働から疎外された若者が失意の日々を過ごす社会に、未来の希望はありません。

ひとりひとりが尊重され、生き生きと生きられる社会に造りかえていくために、私たちおとなはまず、「子どもの育つ権利」を認め、そのためのあらゆることをしなけれ
ばならないと思います。