臭いものに蓋

2009年8月21日 10時01分 | カテゴリー: 活動報告

毎日の生活から排出される汚れたものは水に流してその後どうなるのだろう?この素朴な疑問解決のため東京都下水道局新河岸水再生センターに行きました。環境問題に関心の深い参加者の中には夏休み中の小学生と幼稚園のチビッコもいて楽しい見学になりました。
 練馬区の下水は地形上低い方,すなわち荒川に向かって流れ,ここ板橋区の新河岸センターで処理され,わきを流れる新河岸川に放流されます。新河岸川は隅田川に合流しますが両国橋近くでは川の水の約7割が下水処理水だということです。台所排水もトイレの排水も一緒に流入するこの処理場では微生物がたくさん入った反応槽で汚れが分解されるしくみですが,この微生物が働くためには酸素が必要でかつては表面をかき混ぜて空気を送っていたので曝気槽(ばっきそう)といっていました。合成洗剤の泡で覆われ泡が風に舞っていたころもあったそうです。普段は蓋をして臭気の拡散を防いでいますが見学者のためにその蓋をずらして中をみせてくれました。
 合成洗剤による悪影響を知りたいと質問しましたが,かつての泡害のように目には見えないため説明員からは聞けませんでした。しかし,目にはみえなくても合成洗剤の成分が微生物を殺してしまうので処理能力が低下したり,現行の処理基準ではチェックされない環境ホルモンが放流されていたり,水槽に沈殿させた汚泥中に有害物質として残っているはずです。今回の見学では解決できなかった課題に向けてさらに調査や学習を続けたいと思います。