臨時区議会で「退席」

2009年5月29日 20時02分 | カテゴリー: 活動報告

 28日午後臨時区議会が開催されました。最近の経済状況に鑑みた特別区人事委員会勧告に従って,練馬区の職員,幼稚園教職員,議員,区長,副区長,教育長,監査委員の夏期手当をほぼ一割凍結することを決めるためです。6月1日が手当算定の基準日なので,6月1日から始まる第二回定例議会では間に合わないということで開かれ,全員一致で(不承不承の議員も少なからずいましたが〜)可決しました。その後,『北朝鮮の核実験に関する決議』が,41名の賛同者名簿とともに議員提出議案として出されました。

5月25日の『北朝鮮』地下核実験に抗議するものですが,その文面に同調できないので,核実験そのものに抗議する気持ちにひけはとらないが,この文面では賛成しかねるということで,苦渋の選択として「退席」によりその意思を表明しました。

1983年10月,練馬区は非核都市宣言のなかで「われわれは世界最初の被爆国民として,平和憲法の精神に沿って,核兵器の全面禁止と軍縮の推進について積極的な役割を果たすべきである。」と表明し,いかなる国のいかなる核兵器も認めない立場です。ですから,世界のどこかで核実験がおこなわれるとその都度抗議の決議文を出すことになっています。
しかし,今回の決議文の内容は「北朝鮮が,平成18年同様,ミサイル発射に引き続き再び核実験を強行したことは,誠に遺憾である。」として,マスコミの論調に従って「脅威」,「核兵器不拡散体制に対する重大な挑戦」と核実験抗議を越えての非難決議になっています。

アメリカ合衆国オバマ大統領が,唯一の核兵器使用国として核のない世界を訴え,国際社会に核廃絶の気運が高まってきているこの時に,唯一の被爆国である日本人がすでにある核は認めている核兵器不拡散体制に止まっていていいのでしょうか。
また,公的な文書にもかかわらず,抗議の相手国名を『北朝鮮』と呼び,公式名を使わない態度には,いかなる国であっても主権を尊重するという常識が欠けています。

実際,1998年に出した「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「ロケット」発射に抗議する決議」ではまだ,常識がありました。意図的に相手を貶め危機感を煽る文面からは,「平和憲法の精神に沿って,核兵器の全面禁止と軍縮の推進について積極的な役割」を果たそうとしているようには見えず,非核都市練馬区宣言にも反します。

退席後,席に戻る途中「もう来るなよ。あんたたちのいってることは一部なんだよ。」と心ない非難が浴びせられました。異なる意見の排除。少数意見は無視。マスコミ報道に踊らされ,自らの頭で考えることを放棄してしまった人々。滅びに向かう『いつか来た道』がリアルに迫ってきた一日でした。