大人の社会科見学

2009年5月18日 18時49分 | カテゴリー: 活動報告

築地卸売市場と東京湾中央防波堤ごみ埋立処分場を見てきました。築地市場は3年後には豊洲に移転する計画がありますが、東京ガスの工場跡地であるため、発がん性物質に汚染されていることが明らかになりました。大規模な土壌入れ替えが必要であり、移転に伴う事業者の負担増加も相俟って市場のまわりには反対の横断幕がはためいていました。

 2005年5月「東京都中央卸売市場条例」を改正して市場内では、ターレット式構内運搬車は電動車のみ、フォークリフトは電動車か低排出ガス車に限定するなど環境整備に配慮してきただけに、汚染地への移転には課題が多いのは当然です。

 今、問題になっている廃プラスチックについても敷地内に発泡スチロールの溶融固化処理施設があり、カセットケース等の原料として輸出されているそうで、膨大な量の発泡スチロールの箱が処理されていきます。廃棄物の地産地消として合理的ですが、この施設での処理に伴う環境影響評価も必要だと思いました。現在の技術水準ではプラスチックはどう処理しても環境に負荷を与えるからです。

 30年以上にわたって23区のプラスチックごみを埋め立ててきた東京湾の最終処分場の汚水処理には、一日650万円の経費が掛かっているそうです。黒く毒々しい汚水が調整池に貯まって悪臭を放っていました。同行した中井八千代さんが何年たてば回復するのか訊ねましたが、100年以上はかかるとのことでした。いちど汚染してしまったら回復には長い年月と莫大な費用がかかります。生命と健康を最優先するという当たり前の視点が廃棄物行政には不可欠です。たいへん有意義な社会科見学でした。