「誤探知」とPAC3

2009年4月7日 16時47分 | カテゴリー: 活動報告

3月27日,防衛省から3人の隊員が来庁し「弾道ミサイル等に対する破壊措置の実施に関する自衛隊行動命令について」という一片の「お知らせ」を職員に手渡した。隊員のうち一人は迷彩服を着ていたそうだ。
4月1日,区の防災課から4日,5日は11時から待機し,何かあったら防災無線で,区民に屋内に居るよう呼びかける態勢だと誇らしげに連絡があった。
4月4日,政府,マスコミが大騒ぎして待ち受ける中,「誤探知」騒動があったのだが,Emネットで5分後には訂正されたので,練馬区の防災無線が使われることはなかった。
ちょうど,そのころ私たちはPAC3が展開されている自衛隊朝霞駐屯地前で抗議の声をあげているところだった。政府でさえも「万万が一」といわざるを得ない,ゼロに等しい落下を想定したミサイル防衛システムの発動は,いたずらに「不安と恐怖」を煽るものでしかない。システム総体7000億円,PAC3一発5億円ともいわれるが,その有効性は問題が多く,導入時の事務次官はゴルフ汚職の守屋武昌で,防衛官僚と軍需産業の癒着は明かだ。こんなミサイル防衛の導入じたい見直せ!朝霞駐屯地からPAC3を撤去せよ!と叫んだのだが,そのころ防衛省内部では「誤探知」騒動で大変だったのだろう。要請文を受け取る隊員は早く戻りたそうでそわそわしていた。本当は判断ミスと伝達ミスが重なる人為ミスなのに「誤探知」と言い換える横柄振りは,戦時中,敗退を「転進」といった大本営発表を想起させる。
防衛省が自治体に「お知らせ」を伝達し,それを受けた自治体が緊急情報伝達態勢を整え,住民を臨戦態勢に巻き込んでいく。結果,日本中に迎撃態勢と雰囲気を創り出した。きっと政府の狙いは成功したのだろう。私たちは踊らされないよう,騙されないよう冷静に対処していかねばなるまい。