企画総務委員会視察

2008年11月13日 18時02分 | カテゴリー: 活動報告

10月30日、31日の一泊二日で岡山県倉敷市と岡山市を視察しました。倉敷市は大原美術館や白壁の土蔵が川沿いに続く美しい町並みで有名ですが、今回の視察目的は「コールセンターの運営とメディア広報について」です。今年3月に開設した「倉敷なんでもコール」ですが、なかなかワンストップでは対応できず、半分以上は担当課に繋いでいます。よくある質問(FAQ)1690件を用意していますが、個人情報や、込み入った内容には対応できないとのことでした。365日、朝8時から夜9時まで年中無休なので問い合わせ件数は増えて、多少便利になったとはいえ、NTTへの業務委託ということで派遣社員の管理や個人情報漏洩のリスク、5年で3億円の経費など考えれば手放しでは喜べません。

また、目的のひとつに「少数精鋭の組織づくりを見据えた体制作り」とあるのも気になります。住民からの問い合わせや相談は行政と住民の大切な接点であり、住民が何に困り、何を求めているかがわかる絶好の機会であるはずです。それを民間業者に委ねて結果だけ報告を受けても、実態把握はできません。行革の名の下に職員削減が進み、合理化・効率化が進んでいますが、現場を知らない職員ばかりが机上の空論を振りかざすようになっては、誰のための改革なのか分かりません。行革のあり方を再検討すべきなのは全国どこも同じようです。

岡山市では「多文化共生と国際交流活動について」担当課の話を聞きましたが、先進的な「多文化共生社会推進プラン」は今後どの自治体でも必要になるはずです。かつて朝鮮通信使が渡来した歴史があるこの地域では、外国人市民のほとんどは在日コリアン、中国人なので、近年増えてきた東南・西アジアや中南米の外国人労働者の問題とは別に考えるべきです。二重国籍や外国人参政権取得も、身近な問題としてクローズアップされなければなりません。内なる国際化をすすめることなしには国際交流もうわべだけに終わってしまいます。

岡山といえば、桃太郎伝説のふるさとですが、異人種、異文化を鬼として退治してしまうストーリーには複雑な思いがあります。戦時中、桃太郎がもちあげられ、勇ましく敵国攻撃に向かう戦意高揚に利用された歴史があり、無邪気に「モモタロサン、モモタロサン」と歌いにくくなっています。

これからは異人種、異文化が交流するグローバル社会で生きていける地球市民が求められていますが、視察で得たものを区政に活かしていきたいと思います。