善行表彰

2008年8月28日 11時56分 | カテゴリー: 活動報告

オリンピックの表彰が感動を呼ぶのは、選手たちが精一杯の力で競技を勝ち抜いたことへの賞賛だからだ。国や自治体が行う表彰に感動や共感はあるだろうか?

 練馬区では毎年11月に区民表彰を行っている。区内各種団体からの推薦により候補者を募り、表彰審査会(副区長、教育長、総務部長)の答申を経て区長が表彰する。各種団体というのは教育委員会、町会・自治会、民生委員、産業連合会など、区政に協力する団体で、そこが推薦するのは当然のことながら各団体の長であり、12年から30年の基準年数が、団体の高齢化、硬直化の原因のひとつでもあると聞く。昨年は102人がホテルカデンツァで華々しく表彰されたが、形式化・形骸化してきているのは否めない。

 そこで、3年前に推薦団体のない区民等も表彰したいということで「善行表彰」を別途、行うことになった。昨年は12月に1団体、5人が、3月に1人が、区長室で表彰された。

 しかし、何をもって善行とするのか? 区報・ホームページで候補者を募るというが、その情報をキャッチして、推薦する区民はどれほどいるだろうか? 区の関係者や議員などの口利きが懸念される。候補者を審査する過程はブラックボックスで不透明だ。

 褒められればたいていの区民は悪い気はしない。名誉心、虚栄心をくすぐり、いっそう区政に協力するだろうが、住民自治をベースにした本来の協働ではなくなってしまう。

 区民はこのまちの主体であり、自ら、まちづくりに取り組んでいる姿が「善行」であっても、区長にお褒めいただくという関係ではないと思う。

 さらに、「社会の進展に卓絶した功績があった者に対し、その功績をたたえ、区民の敬愛の対象として顕彰する」名誉区民表彰の準備もできているようだ。区民表彰制度は、基準も審査も不透明で、「本当の自治」とは相容れない。