山開きは江古田富士で

2008年7月1日 17時09分 | カテゴリー: 活動報告

江古田駅前の浅間神社に国定重要有形民俗文化財の富士塚が在る。本殿の裏、みどりがこんもりした高さ8m、直径およそ30mの塚だが、富士山からもってきたという熔岩に覆われ、一合目から八合目までジグザグに登山道が造られている。途中、稲
荷神社や御獄神社も祀られており、白糸の滝も在る。江戸中期には冨士講が盛んで近辺の上板橋、中新井、下練馬の人々から「江古田の富士」と呼ばれ親しまれたそうだ。
 今日は山開きなので一般に開放され、登ることが出来る。ごつごつした熔岩のあいだを登っていくと、六合目付近に御獄神社があり、鳥居をくぐると、一対の烏天狗の石像が迎えてくれる。山頂の石祠は天保10年に建立されたもので、昔むかし、まわりには高いビルなどない頃、遠くに駿河の富士山を見ながら江古田の富士登拝をし、(ついでに御岳山も)御利益を得たという庶民の山岳信仰に思いを馳せる。
 昨夜はうわさ話に誘われて、中野区江古田の森で蛍が光るのを見た。結核療養所跡地を森の公園にして蛍を飼育しているそうで、思いの外たくさんの蛍が都会の夜に精一杯の光を放って郷愁を添えていた。変わりゆくもの、変わらぬもの。大切にしたい
のは何か?私達の足元を見つめて静かにじっくり考えたい。