もうひとつのヒロシマ・ナガサキ

2007年8月8日 12時08分 | カテゴリー: 活動報告

1945年8月6日ヒロシマ、9日ナガサキに原子爆弾が投下され、未曾有の放射能被害に多くの市民が命と健康を奪われたが、あれから62年いまだ後遺症に苦しむ人々がいる。起死回生を狙う安倍総理は、原爆症認定制度見直しを指示した。
長崎県五島や福岡県から広島県など西日本一帯で多数の被害者が出た食品公害カネミ油症事件の被害者救済策「カネミ油症債権免除特例法」が改選前の参議院で可決、成立したのを想起する。1968年の事件発生以来、初めての法的救済策だという。
私たちは日々の暮らしの食卓に上る食品の安全を求めて活動を続け、食品のみならず私たちを取り巻く環境に問題意識をひろげてきた。ゴミ焼却によるダイオキシン問題から、ベトナム戦争の枯葉剤の後遺症調査を続けていた石澤さんが、この「特例法」制定に支援者として大きな貢献をしてきたことが4日の集会で報告された。彼女はカネミの被害者の話を聞き取るうちに、ライスオイルに混入したPCB摂取との定説を、加熱により変成したPCDFというダイオキシン被害だと気づき、認定基準改定にこぎつけた。もちろん専門の治療研究チームはあるのだが、彼女のような市民の力が専門家でも気づかなかったところや、専門家だからこそいえなかったところに切り込み、新たな展開をもたらしたのだろう。国会でのロビー活動も自らの生活のなかで培った信念に基づいて粘り強く続けたからこそ、法律となって結実した。隣のおばさんのがんばりに大きな勇気をいただいた集会だった。
 世界初の原爆被害地ヒロシマ・ナガサキだが、このカネミ油症事件においても、ヒロシマ・ナガサキが被害を受けていることをどう考えたらよいのだろうか?