終わりよければ・・・

2007年7月10日 10時55分 | カテゴリー: 活動報告

岩波ホールで上映中の羽田澄子監督作品「終わりよければすべてよし」が好評だ。昨年視察に行ったスエーデンの在宅医療介護を支えるシステムや施設も紹介されているというので観たいと思いつつ、今は私自身が老母の介護で時間がない状況だ。幸い妹がつきっきりでここ半年ほど在宅で介護していたが終に10日前にターミナルケアのために入院した。91歳だが生きる力旺盛で数日前、ベッドから飛び降りて頭を打ったが、骨折もせず、意識朦朧ながら心臓、血圧にあまり異常がなかった。その後、痛み止め投与による意識混濁も加わって眠ってばかりいるが、排泄のことが気になって時折トイレに行きたがる。ついに体を支えることができなくなってしまったので椅子型のオマルも不用になり、あれほどいやがったオムツのお世話にならざるを得なくなった。医師との話し合いで点滴や心臓マッサージなどの延命措置はせず、できるだけ安らかな最期を迎えてもらうことにした。
 戦前、戦中、戦後を国家や家制度の犠牲になりながら、生活者として実直に強く優しく生きたひとりの女性がその命を終わろうとしている。すべての苦労が帳消しにされるようなよい終わりを願うばかりの毎日だ。