従軍慰安婦問題をめぐって

2007年3月15日 11時50分 | カテゴリー: 活動報告

長い間更新できませんでした。とてもしんどい1ヶ月でした。次々と難問が降りかかりました。こんな時,人は外に向けてなにも言う気が起きなくなるのだと実感しました。表現しない人は全く満足しているか,表現する気にもなれないくらいの苦痛にじっと耐えているのです。でも,個人的なことなのでここではふれず,更新できなかったことを,お詫びします。
 辛いことと言えば,アメリカの下院外交委員会で旧日本軍の従軍慰安婦問題が取り上げられ,日本に謝罪を求める決議がなされた。しかし,安倍首相の『強制はなかった』発言がアメリカやアジアでさらに怒りをかっている。1992年,吉見義明教授によって防衛研究所図書館から『慰安婦』制度関連資料が発見され,1993年,この調査結果発表に関する内閣官房長官談話いわゆる河野談話が発表されたのだった。にもかかわらず,安倍首相は事実誤認だとか,これから調査するなどといい,先人の調査・研究をないがしろにしている。私は,当時この談話を聞いて,ここまで政府がいわざるを得ないほどの資料が出たことに驚いた。そして,その資料が語る事実の残酷さに戦争の恐ろしさを慰安婦の同性として感じた。
 個人的に辛いことを外に向けていうのは,大変な覚悟と勇気のいることだ。元慰安婦の女性たちが,血を吐く想いで明かした真実に謙虚に向き合って欲しいと願うばかりだ。中国戦線で終戦を知らされずに,命令を待ち続けて,国家によって棄てられた日本軍兵士の話もだぶってくる。人間の尊厳を奪われた多くの犠牲者の霊が,「戦争は終わっていない」と告げている。安倍首相の『美しい国』とは,歴史に目をふさぎ,国際社会の声を聞かない独善的な『恥ずかしい国』なのだ。それがまかり通っていいはずはないと思うのだが。。。