学力NO1は折り紙が苦手

2006年5月25日 16時47分 | カテゴリー: 活動報告

フィンランドで通訳をして下さった日本女性菊川さんはヘルシンキ近郊に在住で高校と夜間学校で日本語を教えています。フィンランドの子どもたちが国際学力調査PISAで世界一と発表されたため、世界中から教育法の問い合わせがありますが、当の子どもたちは特別な勉強をしているわけではないのでケロリとしているそうです。フィンランドメソッドといえるのはひとり一人の個性を尊重し、それぞれの自己決定を支えるシステムだと菊川さんは言います。「だから彼らは日本の折り紙が苦手。すぐ自分ならこうすると勝手にやってしまうので少人数クラスは必然的。教師には高い能力が求められます。」
 文化や教育に関するサービスは地方自治体が責任をもって行い、義務教育から大学まで無料です。生涯学習制度が充実していて、夜間学校で働きながら学ぶひとも多いそうです。
 私たちが訪れた児童のための文化施設「アンの家」では、ヘルシンキ市内の子どもたちが学校の先生といっしょに来て、絵画、造形、演劇、ダンスなどの芸術活動を専門スタッフの指導のもとに楽しんでいました。ちょうど、ダヴィンチ&ルネッサンスをテーマにした活動中で子どもたちの作品が展示されていました。
 今、日本でも映画『ダ・ヴィンチ・コード』が世界同時上映されていますが、こういう機会にダヴィンチの芸術に触れ、自分なりの解釈で表現するという教育プログラムはあるでしょうか? このように気のきいた配慮が子どもたちのやる気を引き出し、楽しく学ぶ環境を作っているのでしょう。
 「教育とは教え込んで、叩き込むものだ。カタチから入って、ココロをつくる。そのために教育基本法を変えるのだ。」こんなことをいっている人が政権の中枢にいるようでは日本の子どもはかわいそう。ますます思考力の低下が進みそうです。