しっかり見る、ちゃんと考える

2006年1月6日 11時06分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

 2005年の国内重大ニュースを報道する側と視聴者側とで比べてみての興味深い指摘がありました。報道関係からは日中関係悪化とかイラクへの陸上自衛隊派遣延長、米軍再編など国レベルの外交・防衛の重大事件を挙げているのに対し、視聴者が挙げているのは、姉歯建築士による耐震強度偽装事件や、広島・京都での小学女児殺害事件などの社会的事件でした。両方に共通して小泉圧勝の解散総選挙がありましたが、メディア戦略が成功した所以でしょうか。

 かつて作家の澤地久枝さんが「鳥の目、虫の目」という講演をし、再び戦争を起こさない、巻き込まれないためには、「大きく地球全体をみる鳥の目と地べたを這いずる虫の目とその両方が必要だ」と自身の戦争体験から語られたのを思い出します。自分に直接利害関係がなければ無関心、理解しようとさえしない。そういう近視眼的な姿勢が為政者の暴走を許してしまい、結局は自分の生命や生活をも破壊することになると彼女は伝えたかったのでしょう。

 自分と世界の関係がどこまで見えますか? 家族、地域、社会、国、世界、地球、宇宙。単なる知識だけではなく、自分とのつながりをどこまで実感できますか?大事なことは目では見えないと星の王子さまはいうけれど、心眼も使ってまずはしっかり見ましょう。そして自分の頭とこころでちゃんと考える。単純なようですが、今年はこのことにこだわっていきたいと思います。