教科書採択の熱い夏

2005年8月5日 10時02分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

去る7月28日、東京都教育委員会が、都立中高一貫校と、ろう・養護学校に来年度から使う中学校歴史と公民で、扶桑社版を採択したことで、東京都の異常さが改めて浮き彫りになった。
 杉並区教育委員会は、8月4日、教科書採択のための委員会を開催。山田区長の介入で扶桑社版に決められそうとの危機感から500人以上の区民が詰めかけ、区役所を囲んだ。朝の反対集会では、ビデオ撮影をめぐって参加者が暴行容疑で逮捕されたり、賛成派とのトラブルがあったり、大騒ぎになった。
委員会は午後1時から始まったが5時を過ぎても終わらなかった。途中、傍聴席から出てきた区民の報告では、2人の委員が扶桑社版を推し、2人の委員が帝国書院版を推し、最後に教育長が大阪書籍も入れて3社のうちのどれでも良いと言い出して、結局、継続審議になったとのことだ。次回は明日以降のいつになるかはまだわからないが、区民が押し寄せないようにこっそりと決めてしまうのではないかと心配されている。
問題のある教科書を選ぼうとするから問題が起きるのであり、誰が聞いても、なるほどと納得のいく良識ある判断をすればよいのだ。扶桑社版を推している2人の委員は前回(2001年)も扶桑社版を推し、不採択になった後は、2005年にリベンジすると公言していたそうだ。このような偏った考えの教育委員が採択するのは大変危険だ。
教育委員会は不当な政治的支配に負けないで、子どもたちの未来に責任を負ってほしい。偏狭なナショナリズムや愛国心を強調する教科書は、国境を越えて国際社会を生きる地球市民には不適格だろう。
さて、練馬区は、11日(木)10時からの臨時教育委員会で最終発表段階を公開する。正々堂々、良識ある判断の説明責任を果たして欲しいと思う。