ひどい話 (ひどい=非道の形容詞化)

2004年11月4日 11時06分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

10月28日、委員会視察で一泊した朝の下関市、その話の第一報はテレビニュースで知った。日本中のメディアは、新潟中越地震一色だったが、イラクでの日本人人質事件という新たな苦悩を報じた。48時間以内に自衛隊を撤退しなければ24歳の香田青年はイラク聖戦アルカイダに殺される。アルジャジーラのビデオの中で、生きる証しを求めてイラクへまで来てしまった青年は、「小泉さん、助けて下さい。(生きて)日本へ戻りたい。」と力無く呟いた。小泉首相は、きっぱりと「テロには屈しない!自衛隊は撤退しない!」と言い放った。命乞いをしているこの日本人の青年の命よりも、政府のメンツとアメリカとの関係を選んだ。彼にとって人道とは何なのか?「ひどい話だねぇ」と高校生の娘が言う。「人の道では、命の値踏みは無しだよ。どんな命も尊い。誰が判別するのよ。」
昨年11月29日ティクリート南方で、外務省の奥参事官と井ノ上書記官の車が銃撃されて以来、今年4月、5月に人質事件が発生し、5人は生還したがフリーカメラマンの橋田さんたち2人は車が銃撃され、亡くなった。自衛隊がサマーワに居る限り、日本人の安全は保障されない状況になっていた。アメリカの手下だと思われているからこそ、殺害されたのだ。首を刎ねられた遺体は星条旗に包まれていたという。むごい話だ。
危ない所とわかっていながらも、この眼で見てやろうと行動する若者を自己責任とつっぱねるこの国のおとなたちの人道の狭さと貧しさ。これはもう非道なのだ。未来を切り拓くために荒野をめざす青年は、この国では育たない。希望を持てない若者たちがふえているのも道理だ。
いま、国会では、12月14日の期限切れにむけて民主党が自衛隊撤退を迫っている。頑張って欲しい。人道問題として、超党派で取り組むことを期待したい。